メルカリUS、新規事業、メルペイに期待!決算分析【メルカリ】

決算分析

「新たな価値を生みだす世界的なマーケットプレイスを創る」メルカリの決算分析。参考資料は、有価証券報告書:第6期決算説明会資料

下記は、バフェットコードサン(@buffett_code)の主要経営指標一覧で、とりあえず掲載していますが、赤字決算のためPER、ROE等の経営指標は算出されておりません。

下記に、参考までにP/L、B/Sを掲載。

メルカリの連結財務三表

財務指標分析

P/Lについて

B/Sについて

C/Fについて

特筆すべきポイント

・売上は増加しているが、粗利率の低下が見られる。上記は、連結財務諸表をベースにした試算のため、事業フェーズ(積極投資中)的に粗利率の変動は致し方ない。有価証券報告書には単体における売上原価明細書が掲載されている(連結ベースの記載はなし)が、下記の通り、単体ベースで変動なし。

売上高販売費比率が低減(100%(5期)→93%(6期))しており、効率の良い企業活動に改善。売上高営業利益率、売上高当期純利益率の水準は5期、6期で変動なし。

・メルカリは2017年6月19日にマザーズに上場しており、そのため株主資本比率が8%(5期)→46%(6期)に増加。

・基本的に、ネット上でサービスがほぼ完結するため、固定資産を必要とせず

・ネットキャッシュ倍率は、時価総額をネットキャッシュで割った倍率。ネットキャッシュ倍率が小さいほど蓄えた現・預金が有効に経営活用されていない、ということになる。上場したばかりなので低下(7.7(5期)→3.0(6期))しているが、これは一般的。株式投資においては、キャッシュリッチ企業として株価が割安と評価される場合あり。海外攻略、新規事業への布石の可能性大

・BtoC(一般消費者)であるため、売上債権はほとんど存在せず、またプラットフォームビジネスであるため、棚卸資産が存在しない。

・流動比率は、流動負債に占める流動資産の割合を示す。流動負債<流動資産、要は100%以上あれば問題なく、財務安全性を測る指標。メルカリの場合は問題なく、財務安全性は改善しているという印象。一方、高ければ高いほどいいというわけでもなく、高すぎる場合は、売掛金の未回収リスクや在庫リスクの可能性あり。

・BSにおける流動負債に占める未払金(購入した財(モノ)や役務(サービス)などの対価の支払いが未了であり、将来精算すべき負債)は60%。有価証券報告書には、「商品を販売して得た売上金をポイントに変換することで別の商品の購入に充てられるため、「メルカリ」で商品を販売した出品者が次の購入者となることが促進されています」と記載あり。

・キャッシュフロー推移は要チェック。それぞれが各期においてどのように変化しているかを把握することで、事業フェーズや経営の意思を把握可能。

営業活動に関するキャッシュフローがマイナスで、結果、営業キャッシュフローマージンがマイナスに。営業キャッシュフローマージンは売上高の中で何割をキャッシュで得たかを示す指標で、15%以上あると競争優位性が高い。

IRニュース

・3Q以降、メルカリが車のコミュニティ「CARTUNE」(運営会社:マイケル、2018年10月18日に完全子会社化)と連携開始。

・順調にメルカリ事業(US)が伸長。

メルペイ事業(ペイメントプラットフォーム)はプロダクト開発中。日本における電子決済市場の成長可能性は、(経産省の目標によると)2025年までに40%を目指す、とのこと。現在は、18.4%と他国に比して遅れ気味。

・メルカリ子会社ソウゾウが「mertrip」のサービスを1月で終了。

・2018年12月18日、英国子会社「Mercari Europe Ltd」と「Merpay Ltd」を解散し、清算することを発表。子会社の解散に伴い、拠点閉鎖に伴う諸費用等、概算で2億円前後の費用が2019年6月期又は2020年6月期の連結決算で発生する見込みとのこと(特別損失)。

補足情報

・メルカリの上場タイミングと目的については諸説あり(参考:①なぜいまメルカリは上場なのか?その本当の目的を読み解く、②新株式発行並びに株式売出届出目論見書)※②に、「具体化している事項はなく、具体的な資金需要が発生し、支払時期が決定するまでは、安全性の高い金融商品等で運用していく方針であります。」と記載あり。mixiも同様に、上場(2006年)後からモンストヒット(2015年3月期)まで定期預金を実施。上場期→ヒット前→ヒット期と常に総資産に占める現金及び預金比率は60%(2007年)→65%(2014年)→62%(2015年)と盤石な財務基盤(営業利益も毎期40%)。海外攻略に向けた資金調達、IPOウィンドウやVCの償還期限などが関係しているとのこと。

・メルペイはプロダクト開発中、ソウゾウで第2のメルカリの創造に向けて、積極的な事業投資(ミニマムスタート)を実施。

最後に

常日頃から人生戦略をアップデートしているのですが、2019年になり、改めてアップデートし、それを今年の目標に落とし込む作業を行いました。人生戦略、そして目標ベースで今年の自分の身を置く環境を早速3つ確定させまして、その1つが「ファイナンスラボ」です。


ファイナンスラボは、大手町のランダムウォーカーサン(@OTE_WALK)が主催している「IRがよめるようになるグローズドコミュニティ」です。Twitterで話題の会計クイズを運営されています。日頃から、経営企画業務を通して企業分析(というか資本業務提携、事業投資の意思決定に資する事業計画策定)を実務としていますが、①まだまだ分析が浅い、②触れ続けないと感覚は鈍る、③分かった気で終わるのもよくないので、今回はコミュニティに所属し、決算分析というアウトプットの習慣を徹底することにしました。

自己満ブログにはなりますが、間違っていることがあったらコメントかDM下さい!これからよろしくお願い致します。

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